BUCK-TICK

 

『孤高のナルシス』

 

門を開くと、そこは広い広いアトリエ。

統一の取れていない制限された無秩序が、

いつもいつも訪問者を惑わせます。

 

中央には絵筆を持った青年が、

陶然と瞳を閉じて立ち尽くしています。

瞳を閉じれば闇を。

瞳を開けば宇宙を。

この無秩序なアトリエは、

そんな風に彼が育て上げた伽藍なのです。

 

最早原形をとどめぬアトリエの完成図を知るのは、

青年でも訪問者でもありません。

 

唯一の、答えを知る物・・。

絵筆の行く末に、

さらなる天籟の来たらん事を。