MALICE MIZER

 

『異端の劇場』

 

門を開くと、そこは無限の回廊。

立ち尽くすのは無数の影。

 

観客達の静かなざわめき、

耳を澄ませば艶笑、冷笑。

華やかに着飾った人々は

やがて身じろぎ一つせぬ影に見飽き

退屈しのぎにシャンデリアの下で踊ります。

 

しかし、影が本性を見せるのは

いつでもシャンデリアの光の届かない

日のあたらない場所。

 

普通の人々が寝静まり、

明かりの消えたギャラリーで。

 

人目を忍んできた人々だけに見せる

影たちのもう一つの演目が。

 

悪意と悲劇が。

 

今夜も華やかに始まるのです。