『Misery』

 

オススメ度:73

 

1998年に発表された7曲入り2ndミニアルバム。

 

1曲目「DELICATE」から2曲目「華‐DEFLOWER‐」まで

疾走ナンバーでオープニングを飾る構成には

前作よりも聴き手に配慮した上での爽快感を感じさせる。

 

DrとGが目立たなくなった代わりにBとSEが幾分前面に出され、

地を這うような不安感と疾走感を表現するのに成功しているが

その分DrとGのパート、特にDrの音の軽さが気になるのは

本作の大きな欠点であろう。

 

内容に比べて明らかに構成が冗長だったりする欠点も相変わらず存在するし

Vo.DAISUKEの歌唱力にもまだまだ物足りない物を感じさせる。

発声法の好みは別としてそれなりに力強く、印象的な歌唱ではあるのだが

もう少し単調さを脱した自在さが欲しい。

ライブでの扇動力にはかなりの物があったらしいが、

単一の音源として聴くと不満も感じる。評価の難しい所ではなかろうか。

 

とはいえ、それらの欠点を考慮するとしても

本作が前作と比べて長足の進歩を遂げているのもまた確かである。

例えば6曲目「Nattira」では

サビに向けて過不足無くまとめられた楽曲を堪能することができるし

序盤の疾走スタイルの楽曲やVoスタイルからは

ライブ映え、ライブ受けも考慮したバンドとしての成長が感じられる。

この当時のシーンの熱気が感じられる1作であろう。