『SENSUAL WORLD』

 

オススメ度:90

 

インディーズで好評を博していた

『nuvo:gu(ニューヴォーグ)』が1995年に発表した

メジャーデビューアルバム。

 

CHIKA(Vo)、JEANA(G)、CIVA(G)、

HIKO(B)、JUN(Dr)による五人編成で

ブックレットではCHIKAとHIKOが眼帯姿で異彩を放っている。

 

打ち込みを多用したディスコティックなサウンドは

この当時としては珍しいスタイルで、ライブにはジュリ扇

(この言葉がよく解らない人は近所のお姉さんに聞いてみよう)を

持ったファンが集り、踊り狂ったと言う。

 

時期的にはこのバンドのメジャーデビュー辺りから

シーンに演奏力の不安なバンドが多く登場し始める。

そう考えるといわゆる「四天王」を除くとインディーズから

本当に叩き上げで鍛えられて上がってきた

最後期のバンドと言えるかもしれない。

 

サウンド的にはインディー時代から変化は無く

「SENSUAL WORLD」「Dance romanesque」(本作収録)を

先行シングルとした事で想像されるとおりの

ダンサブルでテンポのよいデジロックである。

 

特に興味深いのは音作りのセンスで、

ギターサウンドと打ち込みのバランス、

曲中でそれぞれが主になるタイミング等、

繊細かつ行き届いた気配りを感じる。

CHIKAのVoに稚拙さの感じられる部分なども散見されるのだが、

前述のトータルな作り込みが奏功して破綻を見せず

全10曲40分を一気に聴かせる。

 

アルバムのラストを飾るアップテンポの切ないナンバー

「Secret Promise」は

いわゆる『ビジュアル系』らしい佳曲。