ROUAGE

 

『探索するもの』

 

門を開くと、そこは修道士たちの庭。

偉大な先達の到達した領域に少しでも近づくため、

彼等は一日中ここで大事な探し物をしてすごします。

それ、即ちプロヴィデンス・・。神の摂理、を。

 

それを見つけた時、彼等は先人たちの場所に

到達することができるはずなのですが・・。

 

近頃彼等は疑問を持ち始めたようです。

「罪の形と徳の形は、万人において等しく同じであるのか?」

「天国の扉は、万人において平等に開かれているのか?」

「天国の形とは、万人において同じように映し出されるのか?」

 

夕方が来ると彼等は誰言うとも無く一所に集まり、

まだ見ぬ塀の外の事を話し合います。

 

やがて彼等は旅立つでしょう。

自分だけの天国を見つけるために。

そして彼等は

きっとそれを見つけ出す事ができるでしょう。